この体験談の作品
平和の鐘~しゃぼん玉に想いを込めて~
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教頭・美術担当
今回、キッズゲルニカプロジェクトに参加することで、生徒たちは、平和の重要性を学び、自分たちの思いを表現する機会を得た。
まず、生徒は、「どのような絵画にするか」について、自分たちなりの考えを出すことから始めた。生徒は、「平和」を【目には見えないけれど、誰もが願っていること】と捉え、具体的には「社会の幸せ、自分たちの幸せ」とはどういうことかについて考えた。その中から徐々に平和に関するモチーフが集まり、【平和の鐘・国旗・オリーブの枝・シャボン玉】をいれて描くこととした。特に「シャボン玉を吹く姿」を描くことで、平和への思いが世界中に広がっていくことを表した。そこは、多くの人々の共感を呼ぶ、今回のプロジェクトの中で最も大切なポイントであった。
制作を進めるにあたり、絵画の構図や色使いについての工夫が必要となった。普段では扱わない巨大なキャンバスに描くため、全体のバランスや色の配置を考えることが必要であった。また、それぞれのモチーフを、どのように配置すればその意味を最大限、表現できるのかなど、たくさんの生徒の思考、視点で考えていくことがなかなか大変なところであったと感じる。ただ、異なる年齢や背景を持つ生徒たちが協力して一つの作品を作り上げること自体に価値があるため、意見の調整や役割分担の苦労も良い経験であったと考えている。
制作は、夏休み中に行うこととなり、限られた時間の中で進めていった。教室にキャンバスを置いて制作できないため、暑い中ではあったが、屋外で行った。普段、使い慣れていない道具を使うこととなり、生徒たちは、試行錯誤しながら作品を仕上げていった。大きな作品であり、絵のバランスが大変難しいことから、様々な手直しが生じた。しかし、生徒たちは、妥協することなく修正を加え、自分たちが納得できる作品になるようなこだわりも見せた。生徒たちのいつもとは違う一面を見ることができ、生徒自身も粘り強く取り組む姿勢が育ったと感じる。
完成した絵画を見た時の喜びや誇りは、何物にも代えがたいものであり、そして、その絵画が多くの人々に見られ、平和のメッセージが広がることで、生徒たちは自分たちの努力が社会に貢献していることを実感できたと思う。
キッズゲルニカの絵画制作を通じて、生徒たちは平和の大切さを深く理解し、自分たちの未来に対する希望を持つことができた。アートは言葉を超えて人々の心に訴える力を持っており、生徒たちの純粋な思いが込められた作品は、多くの人々に感動を与えることだろう。このプロジェクトを通じて、生徒たちが「平和の担い手」としての自覚を持ち、未来をより良いものにする主体者としての一歩を踏み出すことができた。