この体験談の作品
NO MORE WAR
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定時制の課程 教頭
キッズゲルニカとはスペインの画家ピカソが、ドイツ空軍による無差別爆撃を受けた町、ゲルニカの悲惨な状況を描いた絵画「ゲルニカ」にならい、縦3.5m×横7.8mの大きなキャンバスに、子どもたちが平和のメッセージを込めて描く国際的なアートプロジェクトです。富士宮市がこのような素晴らしい製作活動をしているわけですが何故、本校の定時制の生徒たちが製作に取り組むことになったのか。それは、前年に行った「書道パフォーマンス」です。書道の授業を行っていた3年生の中で、三修制によりこの年に卒業してしまう生徒もいたため、何か一緒に残すことができないかと考えていたところで書道担当の先生から「やってみないか」と声をかけられ、チャレンジしました。決して万全な準備ができていたわけではありませんが、生徒の前向きにチャレンジしようとする想いが十分に込められた素晴らしい作品が作り上げられました。その作品を見た関係者から声がかかったのです。

そのようなきっかけでお話をいただき、「書」をメインにした作品を作ろうと4年生になった生徒にこの話を持ち掛けると、書道パフォーマンスを成功させた自信もあったのでしょう、「やる」との返答があり、同じく今年度書道の授業がある3年生にも一緒にやろうと声をかけると「やる」との返答があり、3、4年生合同で初めてのチャレンジをすることになりました。

このようにスタートを切ったわけですが、作品制作にあたり、私たちは次に記してある6つのことを意識して取り組みました。
タイトル「NO MORE WAR」について
赤は、反戦に対する強い闘志にも近い気持ちを表現するための差し色として使いました。「NO MORE WAR」部分を赤にしたのは戦争では血が流れる、人の命を奪ったり血を流すような争いは繰り返してはいけないという思いを込めています。
配色について
ゲルニカは無彩色で表現された作品なので、無彩色メインの配色にしました。
言葉(歌)について
世界で最初に原爆投下された広島で1回目の平和記念式典からずっと歌われている「ひろしま平和の歌」を三言語で書きました。一番をピカソがスペイン人なのでスペイン語で、二番を私たちの母国語の日本語で、三番を世界共通語の英語としました。
赤いラインについて
区切り(赤ライン)は人という漢字を意識して斜めに引きました。
鳩について
鳩が平和の象徴となったのは1949年開催のパリ国際平和会議のポスターにピカソが反戦や平和を願うのに鳩を描いたことが始まりで、以来、鳩は平和の使者というイメージがつきました。ピカソが描いた白い鳩が咥えたオリーブもまた平和の象徴で鳩の羽には「晴れ渡る平和の青い空」を私達流に表現しました。
文字について
世界平和の意識に国境や境界線はありません。肌や髪の色、出身地、思想などによる差別は取り払い、心の垣根を乗り越えて平和を考えたいということを表すため、区切りの上にも文字を乗せました。
「自分たちにしかできない」「自分たちだからできる」作品にしたいと考え、無彩色を主に使ったバックに文字を乗せていくという今までにない形で反戦や平和を訴える作品としました。このように自分たちの思いを込めて制作に取り組みました。本当に完成できるか不安もありましたが、書道担当の先生の全面協力をいただきながら、生徒たちの努力の甲斐あって無事完成することができました。生徒たちには今回の作品制作の成功を自信に、自分の目標や夢に向かって突き進んでいくことを願っています。
結びにこのような機会をいただいたこと、そして作品制作に御協力いただいた関係者の皆様に改めて心より感謝申し上げ製作体験談といたします。本当に有難うございました。